患者ID:3704424の記録

  患者ID3704424は平成18年3月22日に入院、3月28日手術、4月10日に無事に退院しました。
これはその状況を記録したものです。
あまり面白いものではないと思いますが自分の記録としても残しておきたかったのでこのページを作りました。
 
 今まで病気らしい病気もせずに過ごしてきましたが今年に2月に急遽、手術を決意しました。
「急遽、決意」の意味は病状(障害)は以前に検査をしてあったからです。
病名は片側顔面神経症・・・症状は平成15年の冬頃から現れました。 最初は左瞼の上にピリピリっと小さな
痙攣が走りました。
でもその症状は出たり出なかったりでしたので疲れ目?ストレス?ぐらいに思っていました。
それが16年の冬頃には 左瞼がグーっと下がるような痙攣に変わってきました。
なにか今までのピリピリとは違うので眼科に行って目とメガネの検査を受たけど異常なし。
疲れ目の点眼薬を処方され、それでも痙攣が続くようなら脳神経内科を受診したらとのアドバイス。
平成17年3月、個人の脳神経内科で受診。MRIでの検査から脳の中の血管が顔面神経に刺激を与え、その
結果が瞼の痙攣となって現れるとの診断。
当面、神経を鈍くする薬と顔面神経を強くするビタミン剤の2種類の薬を処方されましたが神経を鈍くする薬は
副作用として眠くなるし、根本的な治療は手術しかないことから将来の手術も考えて6月に脳神経外科のある
総合病院に変更。

そこで手術をすることも前提に、再度受診。CT、MRI、MRAによる診断結果から、薬では完治しないとの結論
なので今後のことについて先生と相談。
放っておいても生死に関係することはない。手術のリスクは脳の中なので大きい。の2つを天秤にかけ、当面
様子をみることにしました。

18年1月、やはり瞼の痙攣が気になることと口の周辺にまで痙攣が進んできたので思い切って手術を決心し
病院に行ってすぐに手術をして欲しいとお願いしました。
そこの病院で手術をするものと思っていたのですが結局、大学の脳神経外科を紹介され、手術は大学病院で
行うことになりました。
できるだけ早い時期に手術をお願いしたのですが、最速で3月28日にしかできないとのことでこの日に決定。
(4月から渓流釣りのスタートができるようにと早い時期での手術を希望したのですが遅くなってしまった)

手術の内容やリスクについてはインターネットで調べていたのであまり不安を持っていなかったのですが手術
の説明を聞くと、どうも聴覚への後遺症が出る可能性が高いことを知りました。
聴神経は顔面神経に沿って走っていて非常にデリケートでダメージを受ける確率が2~3%あるそうです。

ひとつ、気楽に考えていたことがあります。
それは手術が成功して抜糸すればそれですぐに元に戻れると思っていましたが甘かった。

                         手    術

  3月28日 8時30分に看護師さんと歩いて手術室へ。
腕と大腿部に針を刺された。 そしてあっと言う間に麻酔の世界。

どんな感じですか?と言う先生の声で麻酔から覚めた。(気が付いたのは16時30分だそうです・・・正味約7時
間の手術) 
頭がガンガン・・・「物凄い二日酔いのように頭が割れそうだ」と答えたのを覚えていますがすぐにまた眠ってしま
ったようです。
次に目覚めたのはあまりにも喉が渇いたから。
明日の朝になれば水が飲めるとのことでしたが喉の渇きで1時間置き位に目を覚ましました。
こうして手術が終わって、4月の10日に退院できました。

  しかし、手術から間もなく6ヶ月になるけど今でも色々な症状が消えません。
根本の原因である顔面痙攣は治ったのですが顔面の麻痺、味覚障害、頭痛、傷の痛みがまだ完全に治まって
いません。
手術から一ヶ月まではペットボトルに口を付けて飲めなかった・・・歯磨きをしても”クチュクチュ”とうがいができずダラダラと水が口から漏れました。
左目の瞬きもできなかった・・・瞬きが大切なことを痛感しました。目が乾くというのも辛いものです。
時々、指で瞼を下げてやる強制瞬きと目薬でなんとか乗り切りました。

今、出ている症状はもう少し時間が経てば治るのか?・・・考えても仕方ないから後は「時間」と言うお医者さん
に任せるしかないと諦め。                                           2006.09.17
   
                            その後の経過

  手術から1年と3ヶ月・・・時間と言うお医者さんに任せて少しづつ回復しています。
味覚障害は完全に治りました。
現在、残っている症状は傷口の痛みと鼻の下の筋肉の強張り(だいぶ良くなってきていますが)、それと物を食べると・・・・・咀嚼すると)左目から涙が出てくることです。
脳神経のデリケートさに改めて感心しています。
これからも気長に回復を待つしかありません。                                    2007.6.25


  咀嚼すると左目から涙が出る症状は変化してきています。
咀嚼しても涙がでないかわりに普段の何気ない時に涙がにじみます。
でも涙の出方は少なくなっているようです。
鼻の下の筋肉の強張りは相変わらず続いています。                                  2008.11.12


  最近、寒い日に外を歩くと左目から頻繁に涙が出てきます。
それと熱いものを食べるとやはり左目から涙が出ます。 仕方ないのか?                         2016.03.03